今や大のギャンブル好き芸人として広く知られている生粋のギャンブラー・粗品。先週の高松宮記念では1番人気のメイケイエールを本命視し、結果は12着に大敗と、逆神ぶりを見事に発揮させた。1番人気馬を本命視して飛ばすのは彼の十八番とも言って良い。
昨年の大阪杯においても、単勝オッズ1.5倍のダントツ1番人気に推されたエフフォーリアを本命視し、見事に9着に敗退させた。今年も彼の逆神ぶりが発揮されるなら、本命視された馬は疑ってかかったほうがいいかもしれない。
昨年の大阪杯での粗品氏の予想を振り返ってみると、ポイントとして挙げているのは“阪神2000m内回りコースの特性”と“レース傾向”だ。同コースは序盤の坂でペースは上がりにくく、ペースとしてはミドルからスローが基本となる。そして大阪杯というレースはこのコース特性が大きく反映されており、過去10年で見ても逃げ・先行馬が6勝を挙げており、前残り傾向が見られる一戦だ。
エフフォーリアは好位に取り付いて終いを伸ばしてくる「好位差し」、もしくは中団馬群から終いを伸ばしてくるタイプだ。これを本命馬に挙げ、2・3着にも先行馬を選出と、完全な前残り予想を展開している。良馬場開催が濃厚な今年も同じような先行力のある馬から選出する可能性は高いのではないだろうか。
となれば候補として挙げられるのは、ジャックドールが最有力か。今年は有力な先行馬が少なく、前残りを予想するなら同馬を外す訳にはいかないだろう。牝馬二冠を制したスターズオンアースが今年は1番人気に推される可能性が高そうだが、G2・2勝の実績が光るジャックドールも上位人気は濃厚。今週も逆神ぶりが発揮されるなら、人気のジャックドールを本命視して飛ばしてくることもありえるか。
苦杯をなめた昨年の雪辱を果たし、再び潤いを取り戻すことはできるのだろうか。彼の予想を待ちたい。