本命馬が惨敗続きのギャンブル大好き芸人の霜降り明星・粗品。ことごとく予想を外す逆神ぶりから、“粗品の呪い”として多くの競馬ファンから恐れられていたが、今はむしろ彼の神がかり的な負けっぷりを見て笑うが一つの楽しみとなっているファンも多いことだろう。
先週の大阪杯で本命視したヴェルトライゼンデは9着、その前の高松宮記念で本命視したメイケイエールは12着、その前のスプリングSの本命馬ハウゼが15着と、近走は“逆神”ぶりを遺憾なく発揮している。
気になるのは今週の桜花賞における彼の本命馬。昨年は前残りを予想し、ラブリイユアアイズを本命視。結果は最下位の18着に敗れ、相手として買ったラズベリームースも17着に敗退。最下位とブービーを的中させる“逆・馬連”を的中させる神がかり的な予想を展開した。
今年は人気2頭が差し脚質で、確たる逃げ馬はモズメイメイのみ。先行馬もいるにはいるが、各ジョッキーは後ろの有力馬に意識を向け、追い出しを待つ可能性も高い。そうなると、あっさり前残りも十分ありえるだろう。
阪神の内・前残り馬場がコース替わりでどう影響でるかにも注視する必要があるが、昨年同様前残りで予想するなら、逃げ馬候補のモズメイメイは外せない。人気的にもおそらく中穴クラスの伏兵馬という立場が濃厚。粗品氏が選びそうなあたりの狙い目だ。内枠から前につけそうなのを見ていくと、ライトクオンタム、ドゥアイズ、ハーパー、コナコーストあたりも抑えておきたいところで、モズメイメイ軸からこのあたりを相手に選んでいくのも面白そうだ。
今年も前残り展開を予想するかは不明だが、伏兵馬の本命視が続いている粗品の近走の予想から、人気の差し馬リバティアイランドを素直に本命視するのも考えにくい。逆に断トツ1番人気のリバティアイランドを本命馬として挙げるようなら、“逆神”ぶりがフルに発揮されてまさかの敗退もあり得るか。本命視したいファンにとっては是が非でも粗品には選んでほしくないところだが、果たしてどの馬を本命視するのか。彼の予想を待ちたい。