競馬では10馬身以上の差がついたときに「大差」という着差がつきます。障害で見られることが多い「大差」ですが、平地でも能力が違いすぎてまれにちぎって見られることがあります。
そんな大差勝ち。おそらく今後破るのは難しい、ひょっとしたら不可能かもしれない記録を作った馬がいます。その名はブチコ。馬名の由来は「ぶっちぎる仔」。というわけではなく、馬体を見れば納得の馬名。白い馬体に茶色い斑点がたくさんついてるんですね。
母があの「シラユキヒメ」。白毛で話題だった馬。金子真人さんが所有しており、産駒もすべて自家生産の配合。クロフネを6年連続で種付けし、ここ3年間はキングカメハメハを種付け。父・母ともに金子ブランドという馬です。
カラー写真で見ても「ブチ」が広がっているのが目立つインパクトのある馬。ちなみにどんな記録を樹立したかというと、「京都ダート1800mの1000万条件以上での11馬身差」。未勝利戦や500万下と違い、能力が拮抗してくる条件でのこの圧勝劇。今年の1月5日の京都8Rでの出来事ですので、もしご覧になっていない方はぜひ確認してみてください。マクってちぎりすてる、という気持ちのいいレース。
管理する音無師は「これだけ強いなら、もう1勝積み重ねて、牝馬限定の交流重賞に行きたい」とコメントしており、今後はお姉さんのユキチャンのように地方競馬でもファンが集まること間違いなしの馬。次の準OPも必見です。