約2年4か月の改修工事を終え、待ちに待った京都競馬場が今週オープンします。リニューアルされた新競馬場でどのような競馬が展開されるのか、ファンは興味津々のはず。また、各陣営も新装京都競馬場の初重賞である「読売マイラーズカップ」で自らの名を残すために好走を期待する馬主や厩舎関係者も多いでしょう。
その中で注目されているのはハーツクライ産駒の5歳牡馬、グラティアスです。グラティアスは、3歳時にクラシック3戦全てに出走した実績を持つ馬です。しかし、古馬となってからはマイル戦に出走することが多くなりました。
ところが古馬となってからの9戦は、いつも人気になりながらも勝利を挙げることができず、2着が1回、3着が3回という結果に終わっています。しかし興味深いことに人気のなかった4番人気や5番人気の時には、それぞれ3着という好走を見せています。古馬となってからのグラティアスは人気に応えられない一方で、人気が落ちると好走するファン泣かせの馬として知られています。
今回はG1馬のシュネルマイスターをはじめ、昨年のG1マイルチャンピオンシップで4着のソウルラッシュ、7着のエアロロノア、10着のマテンロウオリオンといったG1でも上位に食い込む馬がこぞって出走。さらに、現在3連勝中で川田騎手の乗るジャスティンスカイや昨年の菊花賞で1番人気に推されていたガイアフォースなども出走するため、恐らく人気はここ9戦よりも落ちるでしょう。人気が落ちた時が狙い目なら、今回は絶好の時と言えます。
また、京都開催というのもグラティアスにとってプラスになりそうです。なぜならグラティアスのお姉さんであるレシステンシアがマイル短距離のG1路線で活躍し、京都戦2戦2勝と大得意だったからです。改装によって傾向が変わる可能性もゼロではありませんが、お姉さんが大得意だった京都競馬場なら、グラティアスだって得意な可能性が十分にあるでしょう。
このような理由から、新装となった京都競馬場で行われる最初の重賞マイラーズカップは人気がない時に好走する実績馬であるグラティアスが、人気が落ちる今回は好走する可能性が高いと予想します。さらに、お姉さんが得意だった京都競馬場で好走する可能性が高いため狙い目と判断して応援したいと思います。