日曜は古馬最高の栄誉をかけた頂上決戦「天皇賞春」が行われます。昨年まで2年間は阪神競馬場での開催でしたが、今年から京都競馬場に戻ります。

新装京都競馬場の最初のG1レースであり、前走・日経賞を快勝したタイトルホルダーが中心視されています。しかしながら、開催場所の変更や今回のメンバー構成を見ていくと、他の馬や陣営にもチャンスは十分あると考えられます。

その中でも特に注目しているのが4歳牡馬のボルドグフーシュです。ボルドグフーシュは昨年の菊花賞と有馬記念で2着になり、G1勝ちこそないものの実績的にはG1馬と遜色ありません。

勝ちきれない点は否めませんが、この馬にとって京都開催はプラスに働く可能性が高そうです。

菊花賞と有馬記念ではボルドグフーシュよりも前目で競馬をした馬を差せず2着に敗れましたが、直線で早めに追い上げて勝った馬を果敢に負かしにいってのもので、京都が舞台ならさらにパフォーマンスは上がってくるでしょう。

ボルドグフーシュはしっかりとした差し脚を持っている馬。これまでのG1よりもじっくりと脚を溜めることが可能であり、強力な先行馬相手でも差し切る可能性は十分にあると考えられます。

さらに今回は、人気のG1馬タイトルホルダーだけでなく、もう1頭のG1馬アスクビクターモアも逃げ先行を得意としており、アフリカンゴールド、アイアンバローズなど例年以上に逃げ先行馬が多いため、展開面でも差し馬であるボルドグフーシュに向いていると思われます。

また、鞍上の川田騎手はリーディングトップであり、今回が2回目のコンビとなります。長距離は騎手の腕が試されるものであり、コンビ力の上積みも期待できます。

以上のことから、新装京都競馬場で開催される天皇賞春は、G1三度目の正直となるボルドグフーシュが、京都競馬場替わり、展開面、そしてコンビの上積みを活かし、しっかりと勝ちきってくれることに期待します。