今週のヴィクトリアマイルは、過去5年の成績を見るとヴィルシーナ、ストレイトガールがそれぞれ連覇し、リピーターレースと言える結果が出ています。特にディフェンディングチャンピオンとして臨む2年目に人気を落として高配当を演出していることから、今回もぜひ昨年結果を出している馬には注目をしておきたいところ。
例年にならうならやはり昨年の勝ち馬アドマイヤリードからは目が離せません。昨年の優勝以降は4戦し3着が精一杯ということでこちらも例によって人気を被る形にはなりそうにありません。かと言って仕上がりが疎かでは元も子もないですが、前走阪神牝馬Sでは4着と馬券外だったものの、勝ち馬とは1/2馬身と詰まった競馬で、道中窮屈なポジションに追いやられた不利を考えればそう悪いレースでもありませんでした。
G1馬としては人気しないとは言ってもそれでもどちらかと言えば人気サイドの馬になります。もっと荒れるだろうと想定する穴党の方には昨年2着のデンコウアンジュが打って付けかもしれません。鞍上の蛯名騎手はゴーフォザサミットで青葉賞制覇など調子も抜群で、馬自身も昨年と同じく福島牝馬ステークスを叩いてここに挑みますが、昨年よりも着順を一つあげた3着からということでよりよい臨戦態勢で挑める点は好材料です。
2017年から3着以内に入るとフランスG1ジャック・ル・マロワ賞への優先出走権が与えられるようになったヴィクトリアマイル。国内マイル路線で言えば6月に安田記念が控えており、国内有力馬にとっては休養期間とも言える8月の開催ということを考えると、欧州への遠征費も馬鹿にならないため優先権をもらえたからと言ってイコール出走となるほど簡単な条件ではありませんが、荒れやすいG1ヴィクトリアマイルの3着に飛び込んだ穴馬が海外へ飛び出すサクセスストーリーというのも夢がある話ではないでしょうか。もし参戦が叶うなら見てみたいところですね。