今年は思わぬ騎乗依頼が増えている印象の三浦皇成騎手。大阪杯のシュヴァルグランや天皇賞(春)のクリンチャーなど、予想だにしないと思われる有力どころからのオファーが相次いでいます。騎手復帰も難しいと言われるまでの大怪我から見事カムバックし、いまだ中央のG1勝利までは結びつかないものの新潟大賞典では7歳馬スズカデヴィアスを上手く乗りこなしての1着と、着実に存在感を見せつけてきています。
そんな三浦騎手のもとに今週の京王杯スプリングカップではG1馬セイウンコウセイの騎乗依頼が舞い込んでまいりました。昨年の高松宮記念以降精彩を欠く内容が続くセイウンコウセイですが、未勝利脱出へと導いたジョッキーの元へ戻り、原点へ立ち返る意気込みの現れかもしれません。
また、高松宮記念の印象は強いものの、東京1400mのコースも勝ち星を挙げている舞台である点も好材料になります。そして、持ち時計が1分20秒台がせいぜいというセイウンコウセイにとって高速決着はお手上げになってしまう恐れもありますが、今週の関東地方は雨も多く、時計が掛かるようになれば今回復権の目も十分期待が持てます。
今後はさらなる距離延長で安田記念を目指すのか、はたまた昨年のように夏の函館・札幌などに遠征していくことになるのか、今回のパフォーマンス次第といったところかもしれません。復帰した三浦騎手と共に「コウセイ」タッグとしてさらなる高みを目指してもらいたいですね。