2013年に、それまでの1800mから1900mと距離が変わった平安ステークスが行われます。1900mのレースは参考レースも少なく、何のためにこの距離にしたのかが不思議ですが、現在は帝王賞の前哨戦という位置付けになっております。
さて、人気の方ですが、前走ほぼ1年ぶりの出走となったアンタレスステークスを快勝し
、平安ステークス連覇を狙うグレイトパールと、ダートの最高峰チャンピオンズカップで2着に入線したテイエムジンソクの2強ムードといった状況です。
そんな中で今回注目したい穴馬は、メイショウウタゲです。メイショウウタゲは、前走東京2100mで行われたブリリアントステークスで7着に終わりました。今年に入ってからの3走は、マーチステークス16着、アンタレスステークス10着、そして前走の7着と結果が出ておりません。
着順だけ見ると重賞では通用しないように思われますが、レース内容は決して悲観するような内容ではありません。例えば、前走のブリリアントステークスでは、直線でいい追い上げを見せた瞬間に前が詰まり、スピードを落としての7着でした。今回平安ステークスにも出走するトップディーヴォにハナ差で先着されておりますが、不利分を考慮すると、少なくともトップディーボには先着していたでしょうし、この時4歳馬で今回上位人気であろうサンライズソアも14着と負かしています。
また、前々走のアンタレスステークスでは、勝馬のグレイトパールには1秒1の差をつけられ10着に敗れておりますが、今回上位人気となりそうなミツバやクインズサターン、トップディーヴォとは、1秒以内とそこまで大きな差はありません。この時も、今回ある程度人気となりそうなナムラアラシとは0.3秒差でしかなかったのです。
今回人気が集まるであろうテイエムジンソクとグレイトパールの2強以外であれば、案外差のない競馬ができているのです。
こういう馬は、どこかしらうまく嵌れば激走するものです。そういう意味で今回武豊騎手が初騎乗する点は、そのきっかけになるのではないでしょうか?京都1900mも2度経験し、2着4着といずれも好走しています。距離の実績に新たな鞍上は、好走するきっかけになってくるでしょう。
ということで、平安ステークスは、強い相手でも差のない競馬ができるメイショウウタゲが京都1900mの条件で、不利のあった前走の悔しさを果たしてくれるのではないでしょうか?