1月24日の京都2レースに出走し、2着と好走したマインシャッツ。スタートで大きく出遅れ、直線だけの競馬になってしまったが、おそらくスタート五分なら勝っていたのは、モルゲンロートではなく、こちらだっただろう。
父は多くのダート巧者を送るゴールドアリュール。母ザッハーマインは、社台系としてはかなり異色の存在で、園田競馬でデビュー。その後、中央へと転厩し3勝をマーク。元々、繁殖牝馬として購入された馬だったが、繁殖後の箔を付けるという意味で、船橋競馬へと移籍。グレードレースの勝ち星こそなかったが、牡馬相手にも決して引けを取らないパワフルな走りが印象的で、まさしく女傑という言葉がぴったりだった。
父も母も500キロを超す大型馬だっただけに、体が大きくなりすぎる懸念はあったが、480~490程度の均整の取れたいい体つき。骨量も豊富でいいところだけが受け継がれた印象さえ受けた。ダートならかなりのところまで行けることは間違いないだろう。
問題となるのは、今回のゲートが一過性のものなのか、それともクセになってしまうのか。こればかりは次走を見てみないことには、何とも答えは出ない。あえて原因を挙げるなら、パドックを見る限り、まだ動きがモッサリしていたことがゲート後手に繋がったようにも思う。次走は希望的観測込みだが、先行策からの強い競馬を見せて欲しいと願う。