【日本ダービー2018予想】アーモンドアイに続き二冠目指すエポカドーロ

牡馬クラシック一冠目の皐月賞を制した7番人気のエポカドーロ。年明けに未勝利戦を勝利してからあれよあれよの戴冠は、まるで父オルフェーヴルを彷彿とさせるような急成長ぶりでした。しかし、ダノンプレミアム不在の中で行われたレースだっただけに、ここでの勝利は評価の分かれるところでもあります。特に距離適性からもダービーより皐月賞向きと言われていたダノンプレミアムだけに、皐月賞を終えてもまだダービーでのパワーバランスはまるで見えていないと言っても過言ではありません。

それにしても、現段階でわかっている限りの評価を付けるならエポカドーロはかなりの素質を持っているように見えます。オルフェーヴル産駒ということで、まだレース中に荒々しい振る舞いを見せることはありませんが、レース外ではいたずらっぽい顔をみせたり、オルフェーヴルを彷彿とさせるような部分もあるようです。ダービーでは距離もさることながら、スタート地点がスタンド目の前ということで大観衆を前に必要以上に興奮してしまうのが怖いところ。まずは折り合いさえつけばスタミナロスもなくなり、皐月賞同様に強い競馬を見せてくれることでしょう。

父は新種牡馬オルフェーヴルということで産駒のクラシックに対する適性は未知数ですが、三冠馬の仔なので否定材料とはなりえません。血統で言えば母系を4代遡るとアイルランド1000ギニーや英チャンピオンステークスを制したCairn Rougeがおり、潜在能力にも期待できます。

ただ、不安な面がないわけではありません。先行策をとり前目からそのまま押し切るスタイルのため、良馬場の中スローペースで流れて瞬発力勝負になってしまうと分が悪くなってきます。7番人気の前回と、皐月賞馬となった今回では受けるマークの質・量ともに桁が違うでしょう。

現段階ではダノンプレミアムも問題なく出走してくるため、名実ともに世代の頂点を決める競走となるでしょう。エポカドーロにとっては、皐月賞馬のみに許された三冠獲りへの挑戦が待っています。