今週水曜日、浦和競馬場では古馬ダート1400mで行われるJpn2・さきたま杯が開催されます。
中央・地方のダート重賞路線の拡充に伴い、来年の2024年からはJpn1に格上げとなり、マイルG1ではフェブラリーSやJpn1のかしわ記念が春先にあるものの、ダート1400mという舞台設定はスプリント、マイル路線の強豪がともに参戦しやすい舞台として、今年以上に来年以降は強豪がそろう可能性が高くなってきます。
近年では地方馬の好走が多く、過去5年でも3着以内に地方馬が7頭。昨年はサルサディオーネが勝ち、地元浦和のティーズダンクが2着で南関東馬のワンツーとなっています。
さらに歴史を遡ると、2009・10年にはスマートファルコン、14・15年にはノーザンリバーが連覇し、18・19年にはサクセスエナジー、キタサンミカヅキがともに3着以内に入るなど、中央馬・地方馬含め、リピーターの活躍が目立つ重賞にもなっています。
今年の登録メンバーをみると、かしわ記念では距離の壁もあってか人気を下回る内容となったシャマルが参戦を予定しており、1400mなら巻き返しも十分と思われるだけに、川田騎手にとっても今回は結果が欲しいところかもしれません。
連勝中のコンシリエーレも注目株にはなりますが、地方交流重賞がいきなりの重賞初挑戦ということもあり、独特のコース形態に対応できるかがカギといえそうで、あまりに人気するようなら危険な人気馬となるかもしれません。
内容はここのところ良くないもののこの舞台なら復活がありえそうなのが、古豪のテイエムサウスダンです。昨年は2月のフェブラリーS・2着、かしわ記念・3着、東京盃競走・2着とG1でも馬券に絡む健闘をこれまで見せてきました。しかし、11月のJBCスプリント・7着以降は、根岸S・14着、フェブラリーS・14着、前走のかきつばた記念・9着と不振が続いています。
蛯名厩舎に来てからまだ結果が出ておらず、陣営もまずは確実な1着を狙って流れを作りたいところ。そういった意味でこのさきたま杯はちょうど良いレース。メンバー的にはこれまで戦ってきた相手と比べればかなり楽。さらに斤量は一気に5kg減と条件は絶好です。この条件で勝ちきれないなら次からはさらに買い難くなってくるでしょう。
馬券妙味を考えても魅力はたっぷり。テイエムサウスダンは中央馬の中でも馬券検討には加えておきたい1頭かもしれません。