さあ、今週の日曜日はいよいよ「東京優駿(日本ダービー)」が行われます。馬主、調教師、厩舎、生産者、騎手、その馬に関わる全ての人が獲りたい国内最高峰のレースです。今年も栄冠を狙う最終関門に18頭の大きな想いが揃いました。
有力3歳勢が揃った中で今回最も注目しているのはメタルスピードです
13番人気で臨んだ前走の皐月賞は見せ場十分の走りで4着。勝ったソールオリエンスには0秒5差と離されましたが、1番人気ながら落鉄の影響もあった3着馬のファントムシーフとはタイム差無し、そして5着馬とは0秒2差をつけてますので、内容の濃い4着だったと言って良いでしょう。
2走前のスプリングSは8番人気ながら3着、前走の皐月賞も13番人気ながら4着と、いずれも人気を大幅に上回る善戦ぶり。リーディング下位の津村騎手とのコンビ、実績のないシルバーステート産駒に知名度の低い生産者などが人気がイマイチ上がらない要因かもしれませんが「運」は良い馬。
今回のダービー出走馬は抜けた馬がいなかったこともあってか、出走への賞金ボーダーラインがかなり高くなっていました。今回18番目だったのがシャザーンで、すみれSを勝った賞金1600万で最後の切符を手にしてますが、メタルスピードは賞金は900万ですから普通なら除外対象になるはずでした。
それがスプリングS3着で皐月賞への優先出走権を得て、その皐月賞で4着に好走し、追加登録料を払って無事出走が叶ったかたち。日本ダービーは「最も運のある馬が勝つ」という格言がありますが、格言通りならこの馬で間違いないでしょう。
中山巧者で東京コースではどうかという懸念はありますが、馬体も増えて相手なりに走るタイプである可能性は高く、ここでも上位争いはしてくれると見ています。また、調教が皐月賞よりも断然良く、状態が上がってきたここも期待できそうです。
ということで今年の日本ダービーは、運も実力もある絶好調のメタルスピードの激走に期待したいと思います。