来月1日には門別でシーズン最初に行われるダートグレード競走の「北海道スプリントカップ」が開催されます。
過去には種牡馬として大活躍したサウスヴィグラスが勝利するなど、現役生活のみならず、その後の種牡馬としての活躍馬も輩出しているレースで、昨年は帰国後の復帰初戦でこのレースを選んだダンシングプリンスが勝利するなど、中央屈指のスプリンターが強さを発揮するレースともなっています。
また古馬混合で行われるのは今年が最後となっており、来年からは開催時期が8月にかわり、3歳限定戦として生まれ変わる予定となっています。最後の古馬混合戦となる今年は見逃せない一戦となります。
昨年同様にリヤドダートスプリント後の復帰初戦として連覇を狙うダンシングプリンスですが、昨年と異なり今年は前走で5着に敗れており、昨年ほどの勢いがないのが懸念材料といえそうです。
同じく一昨年のこのレースの勝ち馬ジャスティンも参戦を予定していますが、リヤドダートスプリント、ドバイゴールデンシャヒーンと転戦して敗戦しており、ダンシングプリンス同様、今年は勢いがない中での参戦となります。
勢いに注目して狙ってみたいのは美浦・武藤厩舎所属のアイオライトで、前走の栗東ステークスでは58kgを背負って7馬身差圧勝。好スタートを決め好位で追走し、手応えよく直線へ向くと、悠々と抜け出して一気に後続を突き放す高いパフォーマンスを披露しました。引き続きこの形でレースができれば、好メンバーが集まったここも勝ち負けできる1頭でしょう。父ローレルゲレイロと同じく古馬になって良さが出てきた1頭ということもあり、実績はほかに劣るものの勢いで連勝も狙えるのではないでしょうか。
地方馬の筆頭はサウスヴィグラス産駒のスティールペガサスになりそうで、前走では同じ門別ダート1200mのエトワール賞を快勝。昨年夏から4連勝で道営スプリントを制した実力は疑いようがなく、既にそこで下したメンバーとは勝負付けが済んだ感があります。昨年のこのレースは5着に敗れたものの、今年はさらに着順を上げられるかどうか、注目の1頭といえそうです。
勢い魅力のアイオライト、地方の星・スティールペガサス、いずれも妙味はありそうな2頭なだけに、馬券に入れておく価値はありそうです。