1月23日京都競馬場にて出世レースとしても知られる若駒ステークス(OP・3歳・芝2000m)が行われ、一番人気のマカヒキ(牡3・友道康夫厩舎・栗東)が道中中団追走から上がり3F32秒6の末脚で先行各馬を差し切り、デビュー2連勝を達成しました。勝ちタイム2分2秒4(良)。2着は逃げて粘りを見せた5番人気ノーブルマーズ(牡3・宮本博厩舎・栗東)、3着には道中最後方追走から鋭く追い込んできたブラックスピネル(牡3・音無秀孝・栗東)が入りました。
勝ったマカヒキは父ディープインパクト、母ウィキウィキ(父フレンチデピュティ)という血統で、全姉には2015年CBC賞(GⅢ)等重賞2勝のウリウリがいる良血馬です。通算成績は2戦2勝。
マカヒキは2005年のこのレースで父ディープインパクトが見せた豪脚を彷彿とさせる末脚で見事に勝利し、父子制覇を達成しました。レースは少しばらけたスタートから始まりました。レースを引っ張ったのは最内枠から果敢にハナを奪いに行ったノーブルマーズ。マカヒキは馬群の中団よりやや後方の5,6番手の位置取りで追走していきます。8頭立ての少頭数ながら隊列は12、3馬身ほどの縦長になり淡々と進みます。前半1000mは63秒4のスローペースで中団より後方に位置していた馬にとっては不利な流れとなりましたが、残り4Fから一気にペースが上がり、マカヒキは外目に持ち出して直線を迎えます。逃げたノーブルマーズの手ごたえは鈍ることなく粘っていましたが、外から追ってくるマカヒキの末脚は強烈で、残り100m程でノーブルマーズに追い付くと並ぶまもなく抜き去り、最後は1・1/4馬身差を付ける完勝でした。マカヒキの記録した上がり3Fタイムは父ディープインパクトが当レースで記録した33秒6を1秒上回る驚異的な数字となりました。
鞍上のルメール騎手は「何もいう事は無い。」と大絶賛。世界的な名手から最大の評価を得たマカヒキは、偉大なる父の背中を追いこのまま無敗でクラシックロードへ挑む事となります。未対戦のライバル達を相手にする今後のレースで、どのような戦いを見せてくれるのか非常に楽しみになってきました。