前走の大阪城Sを勝ってオープン入りを果たしたトリコロールブルー。今回はその大阪城Sから2か月ぶりの一戦です。次走で10戦目とたくさん使い込めるタイプでもないので、1レース1レースが勝負になります。3歳時に果たせなかった重初賞制覇を目論見ます。
トリコロールブルーは昨年、クラシックの菊花賞に出走するも15着と大敗。極悪馬場に泣かされたと言うよりは距離に泣いた可能性の方が高いと見ております。同馬の通算5勝は全て1800~2000mで、中距離路線を中心に好走してきた馬です。
今回の鳴尾記念の舞台となる阪神の芝2000mは、ベストな距離と言っていいでしょう。このメンバーなら当然上位人気支持されそうです。脚質は差し馬なのである程度前が流れてくれるのが理想ですが、勝負所の3コーナーから直線途中までが下り坂になっており、過度にスピードがつきやすい阪神コースなら自慢の末脚の威力を発揮できる可能性も高そうです。
ここを勝って秋のG1戦線にも参戦、といきたいところですが、現状の賞金では厳しいでしょう。本賞金加算は非常に重要になってきます。陣営としては2着以上には何とか入りたいところではないでしょうか。
今年の鳴尾記念もフルゲート割れの一戦でメンバーも小粒。2走前の飛鳥Sで負かした相手は京成杯勝ち馬のプロフェットで、前走の大阪城Sでもプラチナムバレットやグアンチャーレといった重賞馬を降して快勝しただけに、近2戦の連勝は価値ある勝ち星。高いポテンシャルを秘めているトリコロールブルーなら、ここも通過点にして、大きいところでの活躍を期待したいところです。