昨年のマイルチャンピオンSを優勝しG1馬となったペルシアンナイト。今年の初戦は1番人気で迎えた中山記念でしたが、距離が微妙に長かったのか5着と精彩を欠きます。続く前走の大阪杯では6番人気と人気を落としましたが、少し長い2000mで2着と好走し、今度はベストの距離のマイル戦となります。
強敵は、なんと言っても大阪杯の勝ち馬スワーヴリチャードです。中距離路線が主戦場ですが、マイルのここでも十分勝ち負けになります。前走はベストの2000mで、ペルシアンナイトを退けています。
前走はスワーヴリチャードの得意舞台。ペルシアンナイトにとっては前走がアウェーなら今回はホーム。今度はペルシアンナイトが得意のマイルで逆転する番です。この馬の場合は持ち前の鋭い末脚が炸裂するかどうかだけです。小細工不要の馬だけに、自分の競馬に徹するだけでしょう。
実質スローの中山記念で末脚が不発となったことからも、ある程度流れてスピードが問われた展開の方がこの馬向き。流石にこのメンバーでマイル戦ともなればペースは早く流れる可能性が高いと見ております。金鯱賞や大阪杯はスローの展開が向いたスワーヴリチャードにとっては、マイル戦で流れた展開ではペルシアンナイトは前走以上の脅威となるでしょう。
ペルシアンナイトにとってはおあつらえ向きの展開になりそうです。あとは仕掛けどころさえ間違えなければ問題ないでしょう。府中の長い直線はペルシアンナイトに味方する可能性が高いです。しかし、仕掛けどころを間違えると伸びる所も伸びないので、枠順や馬場にはとくに注意が必要です。
できれば良馬場で戦いたいところです。馬場が良ければこの味の持ち前の切れ味が生きます。しかし馬場状態が悪化すると切れ味がそがれてしまう可能性が高いです。その為、良馬場が好走条件の一つとも言えます。今週は週末は晴れの予報ですが、週中は水・金で雨が降る予報となっているので、当日の馬場状態はしっかりと見ておきたいと思います。
昨年は3歳馬にしてマイルCSを制し、この安田記念で秋春マイルG1連勝のかかる1戦。好条件が揃っているだけに、連覇を果たして「秋春マイル統一王座」といきたいところです。