今週は阪神競馬場芝2000m、大阪杯と同じ舞台で行われる鳴尾記念が開催されます。過去10年の勝ち馬の中にはラブリーデイやルーラーシップの名もある、安田記念の前座のG3と軽視するわけには行かない大事なレースです。
安田記念に出走馬が集まった反面、鳴尾記念には登録12頭とフルゲート割れ確定での開催になりましたが、今回注目したいのはマルターズアポジー、武豊騎手と2年ぶりにコンビを組んでの出走予定となります。
マルターズアポジーは武士沢騎手のお手馬という印象が強かったですが、ここ2戦は柴田善臣騎手で出走し、戦法は逃げのまま変わらずでしたが連対までは持ち込めず再度乗り替わりとなりました。この10年で見ると武豊騎手はスマートギア、ショウナンマイティで2着に入り、トウケイヘイローと昨年のステイインシアトルで勝利するなど、このレースとは非常に相性が良いことが見て取れます。
また、前走のダービー卿CTでの9着を始め、重斤量を背負わされての大敗が多いことから、今回56kgで出走できる点でも陣営に期待の色が伺えます。また、前述の勝ち馬2頭ともに逃げて勝利している点でもマルターズアポジーには強い後押しとなります。
これまでのマルターズアポジーは逃げて一仕事する伏兵といったイメージが強かったかもしれませんが、今回は推せる要素が多数ということで人気の一角となることでしょう。