2014年から昨年まではいずれも3番人気以内の馬が勝利しており、強い馬が順当に勝つレースという印象があるのが、今週20日に水沢競馬場で行われるダート2000mの一條記念みちのく大賞典です。昨年には1着賞金が以前の500万円から1000万円へと倍増され、注目度の高まるレースとなっています。
創設50年目と歴史あるレースということもあり、中央競馬でもおなじみだったメイセイオペラや、南関東所属で帝王賞勝利などの活躍をみせたマキバスナイパー、さらに古くはスイフトセイダイやトウケイニセイ、モリユウプリンスといった名馬が勝利してきたレースとなっています。
レース傾向をみると、村上忍騎手が2016年ミラクルフラワー、2017年エンパイアペガサスで連覇して以降は騎手の連覇がなく、昨年ステイオンザトップでこのレースを制した坂口騎手が連覇なるかも注目です。
脚質をみると、小回りコースということもあり逃げ、先行馬が圧倒的な成績を残しており、差し、追い込みがききにくいレースとなっています。
またどの枠からも勝ち馬は出ていますが、過去20年で6枠4勝、7枠2勝、8枠5勝と11勝利を挙げており、迷ったら外枠の馬から狙うのもよいかもしれません。
今年の出走予定馬をみると、そろそろ復活を期待したいヴァケーションには注目しておきたいところです。
2歳時には川崎競馬場で行われた全日本2歳優駿を制しており、JBCクラシックではテーオーケインズなどとも対戦しており、ハイレベルなメンバーと戦ってきています。
まだ5歳、かつ父エスポワールシチーは古馬になって良さがでてきていただけに、これからまだまだ成長が見込める血統かもしれません。
今年に入って勝利がなく、前走のシアンモア記念ではずるずる下がり7着敗退と消化不良の競馬となっていますが、それまではグレードレースで連続2着を確保できており、乗り方次第で巻き返しは十分ありそうです。
実績から上位人気想定にはなりそうですが、3番人気以内の馬の相性がいいレースだけにヴァケーションは欠かせない1頭かもしれません。