中央競馬は今週末の宝塚記念で春から始まったG1戦線に区切りをつけますが、イギリスのロイヤルアスコット競馬場では今週水曜日、豪華メンバーが揃うプリンスオブウェールズステークスが行われます。
強豪が出走すると頭数が揃わないと言われますが、今年は少頭数で6頭での開催が予定されています。
5月末にアイルランドのG1であるタタソールズゴールドカップを制したルクセンブルク、及び一昨年の英ダービー馬アダイヤーが筆頭格として挙げられ、特に8戦6勝と圧倒的な戦績と、名門オブライエン厩舎とムーア騎手とのタッグで臨むルクセンブルクは強力で、この馬の牙城を崩すのはなかなか大変なのではないでしょうか。
凱旋門賞では7着に敗れましたが、2100mのタタソールズゴールドカップ・1着で改めて2000mなら上位の存在であることを示したルクセンブルク。アスコット1990mのG1・英チャンピオンステークスで2着だったアダイヤーも適性面の高さは大きなアドバンテージとなりそうです。今年はこの2頭を相手に他がどこまでやれるかという2強の構図。
他を見ますと、距離延長がカギにはなりますが、前走のイギリスのマイルG1のロッキンジステークスを4着とまずまずの内容でまとめているマイプロスペロ、昨年このレース2着からリベンジを狙うベイブリッジも十分圏内といえそうです。
さらに今年のドバイシーマクラシック4着以来の参戦となるモスターダフも参戦と、大崩れしておらずかつ実績のある馬たちが集っており、少数精鋭での開催となりそうです。
今回出走の馬たちの中には秋に凱旋門賞を視野に入れている馬もいそうで、日本馬とぶつかる機会も今後ありそうなだけに、残念ながら日本馬出走なしでJRAからの馬券発売はありませんが、結果にはぜひ注目しておきたいレースです。