【根岸S2016予想】有力馬モーニン、成長した姿でタガノトネールに雪辱果たせるか

2月に東京競馬場で行われる、G1・フェブラリーステークスの前哨戦である、根岸ステークスに、高い素質を秘めた、4歳馬が登場する。

栗東・石坂正厩舎所属のモーニンは、3歳の5月にデビューと、初出走こそ遅かったが、そこから怒涛の4連勝でオープン入りを果たした。

父・ヘニーヒューズは、朝日杯FS(G1)を勝ったアジアエクスプレスを始め、シリウスS等重賞2勝のケイアイレオーネなどが産駒におり、イメージとしては、ダートの短距離~マイルがピッタリという感じだ。アジアエクスプレスも、芝でのG1勝ちがあるが、デビュー戦などの、強烈なダート適性のほうが、よっぽど印象に残っているというファンもいるぐらいだ。

今回有力視されているモーニンも、ダート1400がベスト条件ではないかと感じる。前走の武蔵野ステークス(G3)では、一番人気に押されながらも3着と、デビュー後初の黒星がついた。

稍重ハイペースの中、先行しての3着だったが、個人的には、逃げたタガノトネールに2馬身の差を付けられたことがどうも引っ掛かる内容。あの時点での、古馬重賞では、能力を出し切っての敗戦であり、少し距離適性の差も出たかなと感じる負け方。後は、オープン以上の厳しいペースを経験していない差というのも、上位2頭に及ばなかった原因になるだろう。上位2頭は、G1での厳しいレース展開を既に経験済みだった。

タガノトネールも今週の根岸Sに出走表明しており、今回は再戦となるがマイルからの距離1F短縮はモーニンにとっては好材料。条件戦時代にマイルでの勝ち鞍があるが、本質的にはこの1400メートル戦がベストと思える。

スッと前目に付けれる豊富なスピードでタガノトネールにリベンジを果たしたい。最も、武蔵野ステークスの時点ではモーニンはまだ3歳であり成長途上の面もあった。4歳となり、馬体に必要な筋肉が付いて成長してくれば、間違いなく今回の出走メンバーで能力トップクラスのモーニン。

ここを、成長の差で、あっさりと楽勝するのであれば、2月のG1でも面白い存在になるかもしれない。