今週の土曜日、東京競馬場では障害G3「東京ジャンプステークス」が開催されます。ここで賞金を加算して暮れの大舞台である中山大障害へという思惑がある陣営も多いでしょう。
今年も東京ジャンプステークスで賞金を稼いで年末に備えたいであろう12頭が集結。その中で注目しているのは、メイショウサムソン産駒のメイショウアルトです。
5歳牡馬で障害レースは、これまで6戦2勝とまだほどほどの成績ですが、伸びしろはまだある素質馬で、血統面からもまだ期待は十分。父はメイショウサムソンでG1・4勝を挙げた馬。さらにその父はオペラハウス。このオペラハウス産駒は、障害界のサンデーサイレンスと言われることもあるほど障害で強い血統で、産駒の獲得賞金ランキングで3位のコウエイトライ、4位のスプリングゲント、5位のマジェスティバイオと障害で活躍した馬が上位を占めています。2019年の中山大障害を勝ったシングンマイケルの父はシングンオペラでその父もオペラハウスと、父父オペラハウスという血統でした。
同じく父父オペラハウスであるメイショウサムソン産駒は、障害活躍血統になりうるといってもいいでしょう。さらに、母父はステイゴールド。あの障害界を長年引っ張り最強障害馬の異名をもつオジュウチョウサンの父がステイゴールドでしたから、父方だけでなく母方も障害活躍血統なのは大きな魅力。
これだけ障害活躍血統で、まだ5歳であるメイショウアルトは、今後の障害界を背負って立つ血統的な素質を秘めていると言っても良い1頭。今年の東京ジャンプステークスは、障害活躍血統の塊のメイショウアルトが年末のJG1中山グランドジャンプに向けてまずはここで重賞制覇を果たしてくれることに期待して応援したいと思います。