【鳴尾記念2018予想】前有利な展開か?後ろ過ぎる馬は差し届かない可能性も

2日は阪神競馬場で鳴尾記念が行われます。鳴尾記念の過去6年の傾向でも記したように、同競走は「逃げ・先行」の好走率が高くなっております。これは阪神競馬場の芝2000mの特徴を見ても似たような傾向が見られ、中でも「逃げ馬」が有利な傾向となっております。

今年の鳴尾記念の逃げ馬候補は2頭。マルターズアポジーとヤマカツライデンです。

いずれもどうしても逃げたいタイプなだけに、どちらがハナ争いを制するかはレース序盤の見どころとなりそうです。枠順にもよりますが、ゲートの上手さとテンの速さで言えばマルターズアポジーの方が一枚上と見ております。鞍上が昨年同競走をステイインシアトルで逃げ切った武豊騎手に乗り替わりとなったこともあり、人気の逃げ馬となりそうです。

いずれにせよ、今年はマルターズアポジーとヤマカツライデンの2頭が引っ張っていく展開を考えると、開幕週ですしスローにはなりにくいのではないでしょうか。昨年は武豊騎手が見事にスローに落として逃げ切りVを果たしましたが、今年は逃げ馬が2頭に先行馬にはアメリカズカップ、タツゴウゲキ、トリオンフといった有力馬もおりますし、ある程度縦長の前有利な展開となる可能性が高そうです。

そうなると後ろから勝負を決めるのは極めて難しい展開となりますが、有力馬の一角トリコロールブルーはこれまでスローの後半勝負で結果を残しているだけに、ペースが上がった時に対応できるかどうかがカギになります。前走の大阪城Sでは高速馬場適性の高さを示しておりますし、休み明けでも走る馬なのでここでも大きな割り引き材料はありませんが、勝ち切るには難しい展開となる可能性が高いので、アタマ狙いは危険性が高いと考えます。

もちろん逃げ馬2頭にもそれなりの不安要素はあります。マルターズアポジーは2000mがどうかということと、平坦が得意なので坂のあるコースがどうかということ、ヤマカツライデンは誰も絡んでこない単騎逃げで本仕掛けを待つ展開でない限りは厳しいのではないかという懸念があります。

それでもこの2頭が作る展開を考えると、後ろすぎる馬に関しては慎重になる必要があるでしょう。今回はレースやコースの傾向的にも好走傾向にある逃げ馬をはじめ、強い先行馬に重きを置いて予想をしたいと思います。