今週土曜中京メインレースは3歳以上3勝クラスの特別戦「白川郷S」が開催されます。
芝1600mかつハンデ戦ということもあり波乱も警戒したい条件ですが、今年は出走13頭で少な目ということもあり、波乱気配は抑えめと言えるかもしれません。
夏競馬といえば3歳馬が古馬に胸を借りる印象も強いですが、今年は3歳馬2頭がエントリーしており、クルゼイロドスルとベースセッティングともに十分古馬相手にやれそうなだけに注目したいところです。
ファインニードル産駒のクルゼイロドスルは、父同様ゴドルフィンの所有馬ということでオーナーサイドとしては愛着のある血統と言えるでしょう。ファインニードルは芝のスプリント路線で活躍してきましたが、クルゼイロドスルはデビューから一貫して芝1600mを使われており、馬も見事応えて良績を残してきています。ジュニアカップ勝利後はNHKマイルカップ直行の予定となっていましたが感冒のため出走かなわず、今回は仕切り直しの一戦となります。ゴドルフィンの勝負服で鮮烈な印象を残したフェブラリーSのレモンポップと同様に、テン乗りで坂井騎手が騎乗ということで勝負気配も漂います。
一方、ベースセッティングは日本ではあまりなじみのないShowcasing産駒のマル外馬で、シルクレーシングの所有馬です。葵ステークスではモズメイメイが圧巻の逃げ切りを演じる中、末脚炸裂ならず後方待機のまま16着大敗となりましたが、2歳未勝利戦では3歳スプリント路線を引っ張ってきたビッグシーザーにも勝利し、京王杯2歳ステークスやシンザン記念でも上位入線を果たすなど、騎乗する団野騎手にとっても今後につなげていきたい素質馬への騎乗機会となりそうです。
紛れが少ない少頭数のここは、2頭を中心視するのも手かもしれません。