7月12日(水)の大井競馬場メインレースでは、ダート2000mで行われる南関東3歳クラシックの最終戦、ジャパンダートダービーが開催されます。

来年にはダート路線整備の一環として、南関東3歳クラシックの初戦から中央馬が参戦可能になるなど大幅な改革が行われますが、今年まではこのジャパンダートダービーが中央馬・地方馬の対戦できる数少ない機会となっています。

JRA所属馬のみならず、南関東の有力3歳馬、さらにほかの地方競馬の各地のダービー馬が参戦するなど、同じメンバーでの対戦は今後なかなか見られない豪華メンバーでの開催となります。

過去のデータではJRA所属馬が強く、ゴールドアリュール、サクセスブロッケン、カネヒキリ、クリソベリルといったその後の活躍も目立つ馬が勝利しており、今年の勝ち馬の行方にも注目したいところです。

一方で2021年にはキャッスルトップが勝利し大波乱となったように、地方馬が馬券に絡むと馬券妙味があがるケースが多いこともあり、どうしても注目は中央勢にいきがちですが、地方馬でも戦績以上に人気を落としている馬は穴馬で狙ってみたいところです。

今年は逃げ馬のミトノオーの取捨が難しく、武豊騎手は昨年のノットゥルノに続く連覇がかかる1戦ですが、人気馬での逃げ切りはなかなか難しいレースだけに取捨が難しい1頭といえそうです。

地方馬では南関東2冠を達成しているミックファイアが地元の利を生かせば十分中央勢とも太刀打ちできそうで、血統面をみてもシニスターミニスター産駒はダートG1馬を多く輩出しているだけに、侮れない1頭となります。

穴で期待するなら近走成長著しいテーオーリカードで、同オーナーではテーオーケインズに続く大物誕生なるか注目です。

父パイロという血統背景で、新馬戦勝利を収めたものの1勝クラスで足止めを受けていましたが、2走前に逃げて上がり最速の脚で1勝クラスを勝利すると、続く前走の2勝クラスも同様に逃げて末脚も伸ばす競馬を披露しました。

特に前走の勝ち時計が優秀で、速い時計でも対応できるようになってきており、初の重賞挑戦がこの大舞台というのは不安要素となりそうですが、それで人気が偏るようなら馬券妙味のある一頭と言えそうです。