今年はディープインパクト産駒のラストクロップが3歳世代を迎えているということで注目が集まっていますが、少ない頭数でも目覚ましい活躍を挙げています。
特に優秀なのが欧州で英愛ダービー連勝を果たしたオーギュストロダンで、秋の凱旋門賞では日本馬の前に立ちはだかる強大なライバルになると同時に、父ディープインパクトにとっても悲願といえる凱旋門賞制覇を応援したい側面もあり、日本国内で走っているディープインパクト産駒にもさらなる奮起を期待したいところです。
そういった意味で、足踏みが続いたもののここで軌道に乗れるかが楽しみな馬が今週土曜中京メインレースの「関ケ原ステークス」に出走する4歳牡馬でディープインパクト産駒の素質馬・レッドラディエンスです。
栗東・友道厩舎の管理馬で、今回も前走に続いて川田騎手が騎乗予定となっています。新馬戦から期待値の高さがうかがえる騎手起用となっており、C.ルメール騎手、R.ムーア騎手、戸崎騎手、吉田隼人騎手と、主戦がなかなか固定されない中でも7戦して【3-2-1-1】と好成績です。
4歳にしてキャリアはたった7戦。2度の骨折でレースが使えず出世が遅れていますが、一連の競馬ぶりを見ればオープン級の能力を秘めていることは明らかです。距離2000m、さらに左回り芝コースという点では東京で行われる秋の天皇賞を想定しての参戦なのか、大舞台での活躍も今から期待したくなります。中京競馬は今回初参戦となりますが、ここも連勝で通過するようなら夏の上がり馬として注目度も上がりそうです。
同世代の4歳牝馬でキズナ産駒のシンシアウィッシュはマーメイドS・5着と格上挑戦で掲示板に入っておりライバルとなりそうで、またキングヘイロー産駒の5歳馬リフレーミングも前走でドゥラドーレス相手に2着とこのクラス卒業も近い戦績となっています。相手関係もレベルが高い一戦となりそうですが、ここを勝ち切って飛躍していけるかに注目です。