オーナーが同じで冠名以下も似た発音ということで意識されがちなサンライズソアとサンライズノヴァ。血統も厩舎も異なりますが、どちらもジャパンダートダービーに人気馬として出走しており、各陣営からの期待のかかり方も近いものがあるのかと思います。
その他にも共通していた点としては善戦止まりの期間が長く続いたというところ。ただでさえオープン馬の走の厚いダート路線にあって、思うように収得賞金が加算できない状況は、出たいレースに出られなくなるという大きな悩みのタネとなったことでしょう。
そんな中、先に勝ち癖をつけることに成功したのはサンライズソアでした。1番人気で出走したオープンで掲示板を外して大敗するようなレースもありましたが、今年に入りデムーロ騎手とコンビを組むようになり、逃げの戦法がハマったのか、交流重賞の名古屋大賞典を勝利し、先月は中央の平安ステークスも制しました。
一方のサンライズノヴァはジャパンダートダービーでも1番人気に推された通り期待の高さもあり、今年のフェブラリーステークスでも4着まで食い込んでいるように能力の高さも十分示しております。しかし、昨年10月のグリーンチャンネルカップ以降、勝ち星に恵まれないまま現在に至り、近2戦は連続2着と善戦するも勝ちきれない競馬が続いております。今週の土曜日の東京11Rのアハルテケステークスを勝利して良い流れを作りたいところでしょう。
これまでの実績や大崩れしない安定感から人気は必至。相手関係はオープンで実績のある馬も出走してくるため楽ではありませんが、ハンデ競走ということで背負わされる57.5kgという斤量が一番の問題になるでしょう。地力上位であることは明らかとしても、勝ちから遠のいていることを考えると少々見込まれたかという印象です。
ここでもまた勝ち味の遅さが仇になってしまうか、はたまた比較され続けてきたサンライズソアに続いてノヴァも覚醒するか、注目の一戦です。