日本は夏競馬真っ盛りということもあり、G1シーズンはしばらくお預けとなっていますが、海外ではビッグレースが控えており、8月2日にイギリスで行われるサセックスSは日本にも縁があるレースといえます。
昨年はバスラットレオンが4着と健闘し、今年も予備登録をしており出走ならば期待の掛かる一頭でしたが、残念ながら回避となってしまいました。また、同様に登録していたパンサラッサも回避を発表したため、日本国内での海外馬券販売はありませんが、今後の世界のパワーバランスを測る上でも是非注目しておきたいレースです。
これまでの勝ち馬をみると、2000年のジャイアンツコーズウェイ、2011年、2012年のフランケル、2014年のキングマンは日本でも産駒が活躍しており、日本の馬産にも関わる注目のレースともいえそうです。
今年は圧倒的1番人気が予想されるパディントンが期待に応えられるかが注目です。
初勝利を挙げてから6連勝中と勢いは留まることを知らず、マイルに対応するスピードはもちろんのこと、前走のエクリプスSでは2000mにも対応しており、スキがない印象もあります。
エイダン・オブライエン厩舎とムーア騎手のタッグは日本でもおなじみのタッグとなっており、強力な布陣から大崩れはなさそうです。
パディントン1強想定となっていますが、そこを崩せる可能性がありそうなのが、3歳馬のノストラムです。パディントンと同じくムーア騎手が騎乗して結果を残してきた馬ですが、父キングマンはこのレースの覇者ということもあり舞台設定も合っている1頭でしょう。
G1のタタソールズS勝ちのほか、前走はリステッドレースですがサーヘンリーセシルSを制しており、初参戦となった芝1600mを克服できているのは強味で、斤量差での逆転を狙うならこの馬かもしれません。
ほかにも芝マイルに特化したローテーションで安定感のあるモダンゲームズや、今年いっぱいでの引退を表明しているデットーリ騎手が長く騎乗しているインスパイラルなど、パディントンが連勝中の勢いそのままに突き抜けるのか、連勝にストップがかかるのか、馬券の国内販売抜きでも楽しみな1戦となりそうですね。