日曜の札幌メインは牝馬限定の「クイーンステークス」が行われます。別定戦ということでG1馬、G1クラスの馬がその実力を魅せてくれることも多く、ここ10年でもディアドラやアエロリットなど実績馬が勝利しています。
今年はG1馬こそ不在ですが、3歳馬ながらすでに最強牝馬とも言われるリバティアイランドと同じ世代でオークス3着のドゥーラや、牡馬との混合戦函館記念で2着のルビーカサブランカなど重賞馬も6頭となかなかレベルの高いメンバーが集まりました。
そんな中で注目しているのは4歳牝馬のビジンです。重賞未勝利馬で、初重賞がハンデ重賞の愛知杯に格上挑戦して13番人気7着、2回目の重賞が前走のG3ハンデ戦マーメイドステークスを8番人気6着と、重賞の壁にぶつかっているかたち。
これまでの2戦がハンデ戦で50kg、53kgだったのに対して、今回のクイーンステークスは別定戦で55kgの斤量となります。斤量的にはルビーカサブランカが同じ55kgで、3歳馬のオークス3着馬ドゥーラが51kgとあまり条件的には良さそうに見えませんが、前走の内容は高く評価したいところ。
前走のマーメイドステークスは6着でしたが、ハイペースで実績のある差し馬が上位を独占したレースでしたが、ハイペースの中4コーナーで捲り気味に外々を回って先頭に立ち、直線ではいったんは抜け出す競馬を展開。斤量差があったとはいえ、さすがにハイペースを強気な競馬で勝ち切れるだけの力はまだついてなかったかもしれませんが、見せ場は十分でした。2000mの距離を先行できた点も心強い材料ですし、このレースの経験が力をつけるきっかけになれば結果もついてくるはずです。
洋芝は初となりますが、函館のダート戦は経験しており2戦2勝。北海道での滞在競馬を経験しているのも好感が持てます。パワーもある馬なので、洋芝がうまくスタミナを引き出してくれる可能性も高いと見ています。
人気的にも妙味は十分ありそうで、狙い目の馬としてもビジンは魅力たっぷりな1頭ではないでしょうか。