10日は東京競馬場でエプソムカップが行われます。開催自体は今年で35回のG3と中堅どころの重賞レースで、舞台は東京競馬場の1800mと多くの重賞で使用されているコース。そんなエプソムカップに、今年も面白くなりそうなメンバーが出走してきます。
キャリア5勝の全てが東京コースであげたもので、3歳時にはプリンシパルSで権利を取りダービーにも出走したダイワキャグニーをはじめ、昨年のクラシック路線では秘密兵器とも言われた未完の大器サトノアーサー、重賞3勝と実績十分ながら今回2年ぶりの出走が鍵となるスマートオーディン、マイネル軍団から先行力が魅力のマイネルフロストとマイネルミラノ、そして連勝中のサーブルオールにグリュイエールと、魅力的なメンバーが揃い、皆さん予想も楽しく悩んでおられることでしょう。
そんな中、私が注目しているのはベルキャニオンです。
ベルキャニオンは3歳時にプリンシパルステークスを勝利し、ダービーにも出走した素質馬なのですが、その後は2年近く休養。休養中に降級し、再度オープン入りしたのが復帰から1年後で、それまでは人気を裏切るレースも多くありました。ところが、オープン入りしてからは馬券にこそなっていないものの、大崩れすることもなくなり4レース中3度の掲示板入りを果たしております。
前走のマイラーズカップでは10番人気ながら、先日安田記念を勝利した2着のモズアスコットから0.7秒差の5着と好走しました。先行して粘り込んでのものしたが、そのレースっぷりが今回のエプソムカップでも活きるのではないかと見ています。
今回の出走馬で人気になりそうなのは差し脚質が多く、ペースもそこまで速くならないような展開が予想されます。そうなってくると前走でベルキャニオンが見せた番手から粘り込む戦法が利いてくるのではないでしょうか。今年に入ってから重賞に絞って使われて3走目となりますが、叩いた上積みも大きく、前2走がマイルだったぶんそれよりも楽に前につけられるはずです。
対戦メンバーは決して楽ではないため展開次第と言ったところではありますが、素質馬ベルキャニオンが利を活かして重賞初制覇を見せてくれる可能性は十分あるでしょう。