大敗を続けていた馬が放牧をきっかけに休養明け後に快進撃を始めるといったシーンは、競馬を長くやっているとしばしばみる光景ではないでしょうか?馬にとって調教などはストレスの元になるので、放牧によって得られるリフレッシュ効果もあるでしょう。放牧まではしなくとも、日ごろと違う障害の施設で練習させると馬が変わったという話もあります。
そういった意味で、今週の函館スプリントステークスで狙いたいのがサムライハート産駒のライトフェアリーです。昨年の秋は惨憺たる結果のレースが続きましたが、休養明けに苦労していた準OPを勝利したかと思うと、続く鞍馬ステークスでもティーハーフにハナ差の2着と大健闘しました。
6歳にして一皮むけて本格化の波がきたというところかもしれませんが、今回は重賞への出走ということで、まだ確証を持って買える方も少ないでしょう、配当もさほどつかないのでは、と思います。
今回は2戦して2勝と手の合う柴山騎手の元へと手綱が戻ってきました。函館は昨年1000万下条件で2度走って3着4着と、適性に関しては推せるほどの内容ではありませんが、夏は牝馬の格言もあるように、ライトフェアリー自身も夏場の競馬は寒い時期に比べると得意と言って良い戦績。
高松宮記念3着から久々復帰のナックビーナスや、実績上位で復活を目論むセイウンコウセイ、今年のオーシャンS勝ち馬キングハートなども参戦予定の甘くないレースですが、今回こそ除外対象ではないものの今後賞金面で不安になることもあるかもしれないため、ぜひ2着以上がほしいライトフェアリー。勢いに乗りつつ配当の低いであろう今こそ狙い目です。