日曜の札幌メインは歴史あるダート重賞「エルムステークス」が行われます。近年は地方の猛者の参戦も目立っている同レース。

今年も地方・中央から有力馬が多数参戦。その中でも注目しているのはディープインパクト産駒の6歳ファルコニアです。

昨年の京成杯オータムハンデを勝っている重賞馬で、2走前にダートへ転身。ダート初出走となった前走のマリーンステークスでは8着と初戦は圏外に敗退。芝で大敗続きだったこともあり、10番人気と人気もそこまで集めず、華麗な転身を果たすことはできませんでした。

もともと芝で先行していた馬で、スピードは上位の馬です。前走は初ダートということで無理せずに中段を追走。4コーナーでは他馬と比べても脚色は悪くなく、むしろ良い手応えで直線で追い出されています。そこから思ったより伸びきれなかったのが残念ですが、試走的な走りという印象が強く、慣れてくればパフォーマンスも上昇してくるはずです。

内々を追走し砂を被っても問題はなく、展開さえ向けばチャンスは十分。もともと前目からしぶとくスピードを持続させて粘る競馬が同馬のスタイルで、前目のポジションさえ確保できれば好勝負を演じてくれる可能性は高そうです。

また、ペースが上がってくると厳しいタイプですが、スローなら評価を挙げたい1頭でもあります。週末は雨ということで前残りにも警戒したいところで、この馬向きの展開になる可能性も高そうです。

鞍上は京成杯オータムハンデを勝った時の吉田隼人騎手が続けて騎乗。この馬のことをしっかり把握している吉田騎手なら、ダートでも上手くこの馬の持ち味を生かしてくれるでしょう。

近走の成績からも人気はそこまで上がらないそうで、妙味もたっぷりありそうです。狙い目の1頭として警戒しておきたいと思います。