武幸四郎調教師がデビューして3ヶ月ほどが経ちました。3月3日の阪神1レース、記念すべきデビュー戦を武豊騎手との兄弟タッグで迎え、3歳未勝利戦ながら初勝利を見るべく多くのファンが駆けつけました。出走したグアンは池江調教師により管理されていたキーファーズ所有の馬でしたが、新規開業となる幸四郎厩舎へ勝ち負けできる馬を、ということで移籍された馬でしたが、見事に期待に応え勝利で飾りました。
その後の500万下条件でも武豊騎手騎乗で出走しましたが、残念ながら連勝はなりませんでした。厩舎としても約2ヶ月ほど勝利から遠のいていますが、今週日曜函館のメイクデビューに出走するファイアーボーラーでは、久々に兄弟タッグでの勝利が見られるのではないか期待が寄せられています。
オーナーは今年勢いのあるシルクレーシング、馬名も強そうな雰囲気が漂います。父メイショウボーラー、母ユメノハコブネ、母父クロフネとダートでもやれそうな血統背景ですが、デビューは芝のスプリント戦を選んできました。新馬戦だけに相手関係を測るのは難しいところですが、岩田騎手のナンヨーイザヨイ、古川騎手のラインリンクス辺りに対抗の票が集まっているようです。
ここを勝てば函館2歳Sや、父も勝利した小倉2歳Sなど、スプリント戦の多い夏競馬で早めの収得賞金加算が狙えます。
グアンを含む現在所属している馬たちは他所の厩舎からの引き継ぎが中心ということもあるため、今年の2歳馬からが調教師としての武幸四郎の真価を問われることになるでしょう。先々週もこのコンビで挑んだ2最新馬トーセントルネードは、勝ち馬であるオルフェーヴル産駒の評判馬ジャミールフエルテから2.2秒離された大敗となり、2歳戦初勝利はお預けとなっていました。
ファイアーボーラーは血統背景からクラシック路線というタイプの馬ではないかもしれませんが、朝日杯FSや、NHKマイルカップといった短い距離か、路線変更で全日本2歳優駿などは視野に入るかもしれません。
幸四郎厩舎生え抜きの2歳馬の初勝利、豊騎手の鬼門である朝日杯FSを目指す相棒になるか、もし勝ち上がれば話題となりそうな1頭です。ぜひデビュー戦を楽しみに観戦したいです。