【函館スプリントS予想2018】函館巧者のタマモブリリアン、馬場を活かして大激走か?!

いよいよ今週から夏競馬!函館競馬場が開幕します。開幕週に行われる重賞は函館スプリントステークスです。

昨年は、ジューヌエコールが1分6秒8の素晴らしいレコードで勝利しましたが、それ以前の時計を見てみると、1分7秒台はまれで1分8秒台の決着となることが多いことからも、洋芝ならではの少し時計が掛かるレースとなる傾向はあるようです。

さて、出走メンバーですが、今回は昨年と比べても好メンバーが揃った印象。高松宮記念3着のナックビーナスをはじめ、同競走6着で昨年の高松宮記念の勝ち馬セイウンコウセイ、昨年のスプリンターズステークスの3着馬ワンスインナムーン、今年のオーシャンステークスの勝ち馬で前走の高松宮記念では10着に敗れたキングハート、阪急杯を制して高松宮記念では最下位の18着に敗れたダイアナヘイロー、昨年の函館スプリントSの勝馬で高松宮記念は17着に敗れたジューヌエコールなど、重賞馬が数多く参戦してきました。

そんな中で、今回注目しているのはタマモブリリアンです。

タマモブリリアンの重賞成績は3戦3敗。8着と9着が2回と重賞の壁にぶつかっておりますが、出走した3戦はいずれも京都競馬場での開催でした。京都競馬場では2着と3着が1度ずつあるので不得意とは言えませんが、函館競馬場の成績を見てみると、「2-1-1-2」で、馬券圏外となった2戦も4着、7着と悪くありません。

今回出走している16頭の中で、函館の芝コースで2勝以上している馬は唯一タマモブリリアンのみです。成績だけ見てみると、京都よりは洋芝の函館の方が得意であるとも言えそうです。京都の重賞での成績は着順こそ良くないですが、着差を見てみると0.3秒差、0.7秒差、0.9秒差とそこまで大きな差はありません。今回実績上位の馬達は函館競馬場で走ったことのない馬も多いので、洋芝の函館コースが合わない可能性も十分考えられます。

昨年の勝馬ジューヌエコールは函館は1戦1勝馬でしたが、3歳馬ということで斤量が50kgと軽量でした。今年は古馬になったとはいえ、4kg増の54kgで昨年のパフォーマンスを発揮できるかわかりません。

オーシャンSの勝ち馬キングハートは昨年の2着馬ですが、高速馬場で洋芝とは思えないほど速い時計が出た特殊な条件だったことを考えると、馬場の状態によって左右されやすそうです。休み明けで2週前から調教の内容が良くないことからも、買いづらいところが多いです。

近走の実績で見ればナックビーナスやワンスインナムーンが人気しそうですが、ナックビーナスは今年5戦目で前走がメイチ。このあとは夏休みに入りそうな気配からも、仕上げてきたという印象はありません。ワンスインナムーンは国内では洋芝自体が初めてですし、香港のシャティンでも12着に敗れており、馬場適性が気になるところです。

有力馬がそういう状況であることを考えると、函館競馬場得意のタマモブリリアンが適性を活かして上位に食い込む大激走をする可能性は、人気よりももっともっと高いはずなのです。ということで、今年の函館スプリントステークスは、函館巧者のタマモブリリアンを狙って勝負してみたいと思います。