続々と種牡馬入りする馬が出た2015年。渋い馬がさりげなくスタッドインしていますので、今回はその馬のご紹介です。名前はノーザンリバー。父はノーザンテースト、ではなくアグネスタキオン。母ソニンク、母の父マキャベリアン、栗東・浅見厩舎所属でした。
クラシックも皐月賞・ダービーと参戦しており、陣営も最初は芝馬で考えていたようです。血統を考えても至極当然と思えるローテ。とはいえ、アーリントンカップは勝てたものの、ダービー後に長期離脱を余儀なくされます。
アグネスタキオン産駒はガラスの脚、と以前よく言われていましたが、そこも気にしたのか復帰してからはすべてダートに参戦。そこで素質開花となりました。マイルがギリギリだったとはいえ、終わってみたら28戦10勝。立派なものです。
そんな苦労人、苦労馬のノーザンリバー。G1こそ勝てなかったものの、フェブラリーS4着の成績もあったように、決して能力・素質が劣っていたわけではありません。そして何よりも種牡馬入りしての後押しとなるのが、アグネスタキオン産駒のダービー馬・ディープスカイの存在。
昨年の全日本2歳優駿でサウンドスカイを輩出し、アグネスタキオン産駒はダートでも結果が出せることを証明しました。これは生産者からすると大きいのではないでしょうか。
かつ、種付け料もG1勝ちがないことから安価な設定も予想されます。地方競馬が主戦場になるかもしれませんが、大物が誕生することも考えられます。馬柱に名前を見かけたらぜひ応援していきましょう!