今週は札幌競馬場でサマースプリントシリーズ第5戦の「キーンランドカップ」が開催。サマースプリントステークスのチャンピオンを目指す馬たちだけでなく、すでにスプリントG1戦線で実績を上げている馬たちの参戦もあり、ハイレベルな面々が今年も集結しました。
サマースプリントシリーズ第1戦の函館スプリントSで優勝したキミワクイーンに加え、同2着のジュビリーヘッド、3着のトウシンマカオが出走。高松宮記念で2着となったナムラクレア、同レース4着で前年の高松宮記念を制したナランフレグ、昨年のスプリンターズSで2着だったウインマーベルなど、G1で活躍してきた馬もおり、ハイレベルな戦いが予想されます。
そんな中で特に注目しているのは、4歳牝馬のウォーターナビレラです。2歳時にファンタジーSを制し重賞初制覇を果たすと、その後も阪神ジュベナイルフィリーズで3着、桜花賞で2着とG1でも実績を残しています。桜花賞では今回のライバルであるナムラクレアを上回る成績を収めています。
しかしその後、7戦して6回二桁着順に沈むなど結果は出ていませんでした。前走のしらかばSでは8着に敗れましたが、内枠スタートから上り3位の脚を繰り出し、勝ち馬からは0秒5差とそこまで離されませんでした。ロスがなければもっと良い成績が期待できたでしょう。
また、主戦の武豊騎手からイタリア出身のU.リスポリ騎手へと乗り替わりとなる点も、個人的には期待したいところ。WASJへの参戦で来日しており、北海道の芝自体が今回初騎乗ということで感触を確かめながらということにはなりそうですが、初コンビとなるここは新たな一面を見せてくれることに期待です。
1200m戦も4戦目となり、距離にも徐々に慣れてきたことでしょう。復調気配が見られる今、リスポリ騎手との初コンビがプラスに働いてくれれば、久々に上位争いを演じてくれるはずです。