【JRA新潟2歳ステークス2023予想】安定の末脚ヴァンヴィーヴ、存在感を示す絶好機

今週の日曜日、新潟競馬場では2歳重賞の「新潟2歳S」が行われます。新潟の長い直線での1600m戦ということで、マイル路線やクラシック路線など様々な路線の有力馬が集結します。上位に入れば路線の選択肢も広がるため、長期的な視点で参戦してくる馬も多い重要な一戦と言えるでしょう。

今年の出走頭数は12頭と少なめですが、顔ぶれ精鋭揃い。その中でもとくに注目しているのは、ダイワメジャー産駒のヴァンヴィーヴです。

ダイワメジャー産駒は過去10年間で新潟2歳Sを2勝、2着2回、3着2回と安定した好成績を収めるなど、このレースに強い血統。とくにこのヴァンヴィーヴは、馬場に左右されず安定した末脚を発揮する能力があり、産駒の良い部分がしっかりと出ています。東京の新馬戦で3着となり、その後福島の未勝利戦で勝利しましたが、いずれのレースも上り3ハロンで最速タイムを記録しています。

今回の出走馬12頭のうち10頭もの馬が前走で上り最速タイムを出しており、末脚を活かして勝利を収めています。ただ、その多くはスローペースの上り勝負で他馬よりも優れた末脚を持っていたために勝利したケースが目立ちます。新潟競馬場はスローペースの上り勝負が多いため、ペースや馬場が異なる条件下でも同じような末脚を発揮できるかは疑問です。

しかし、ヴァンヴィーヴは異なる条件下でも安定した末脚を持っていることが証明されています。これまで走った2戦は、新馬戦では33.8秒、2戦目の未勝利戦では36.7秒という異なる馬場とペースで行われましたが、どちらのレースも上り最速を記録しました。この適応力は経験の浅い2歳馬にとって大きなアドバンテージと言えるでしょう。

さらに、ヴァンヴィーヴにはこれまでの2戦で騎乗したM.デムーロ騎手が引き続き騎乗する予定です。デムーロ騎手はペース判断に優れた騎手の一人であり、ヴァンヴィーヴの力を最大限に引き出してくれるはずです。

馬場やペースに左右されず安定した末脚を持つヴァンヴィーヴが、デムーロ騎手とのコンビで重賞勝利を果たしてくれると予想し、有力視したいと思います。