昨年は後に電撃引退となった幻の大物シルバーステートが勝利した準オープン垂水ステークス。2着のエテルナミノルは後に愛知杯で重賞制覇を成し遂げ、3着のタツゴウゲキも小倉記念、新潟記念と重賞を連勝し、シルバーステートの伝説性にエピソードを付け加え、準OPとして屈指の好カードであったことを示しました。
今年は9頭立て少頭数の開催になりましたが果たしてどのようなレースが演じられることになるでしょうか。4歳馬レッドアンシェル、キョウヘイ、ブラックスピーチが三強オッズを形成し、レオナルド、エンヴァールが追随するような形になりそうです。
レッドアンシェルはアーリントンカップでペルシアンナイトの2着、NHKマイルカップで4着の実績もあります。昨年末のOPリゲルステークスでは、今年のエプソムカップ勝ち馬サトノアーサーを抑えて優勝しており、賞金半減後は1575万円とギリギリ枠内とは言え、準OPで走るのはパット見で許されているのが不思議なほどの馬です。
そしてキョウヘイは昨年のシンザン記念の勝ち馬です。その後は物足りない戦績が続いているからこそクラスが落ちたのですが、雨で馬場が重くなれば道悪を制したシンザン記念の再現もありえるのかもしれません。
最後に紅一点ブラックスピーチですが、スイートピーステークス勝利でオークス参戦を果たしましたが、その後は1000万まで降級したものの、前走一発で通り抜け、再度準オープンから出直しとなる一戦になります。
いずれも3歳時にG1を経験している猛者ばかりの今回。ハイレベルだった昨年と比較してどうだったのか、答えが出るのはまだ先になりますが、過去5年の勝ち馬の名前にはカレンミロティックの名もあり、注目度の高い準オープンであることは間違いなさそうです。