今週の中山競馬の日曜メインは「オールカマー」が開催。優勝馬に春の天皇賞への優先出走権が与えられる注目の競走です。近年は地方競馬所属馬の出走がほとんど見られませんでしたが、今年は17年ぶりに兵庫競馬所属のチェスナットコートが出走しており、「オールカマー」という名の通り、所属に関わらず地方馬や外国の馬など、皆が参加できる歴史あるレースでもあります。
そんな中で注目したいのは、4歳馬マテンロウレオです。G3のきさらぎ賞を制した重賞ウイナーであり、前走のG2・札幌記念では14着と大きく負けてしまいましたが、その前は春の天皇賞で5着、大阪杯で4着とG1競走でも堂々と走っています。今回のオールカマーにはG1馬のタイトルホルダーとウインマリリンの2頭しか参加しないため、他の馬と実績に大きな差はありません。
さらに、馬場が良い状態での競走が期待される中で、先週行われた同じ距離の3歳馬限定のセントライト記念では速い時計が出ました。雨の予報がある土曜日に続き、日曜日は晴れる予報です。これはマテンロウレオにとって有利な要素。以前、京都記念を2分11秒5で2着、大阪杯では2000mを1分57秒8で4着と、速い時計のレースで好成績を収めています。今回のオールカマーはメンバー的にもレース傾向的にも速いペースで進む可能性が高いため、マテンロウレオにとっては大きなプラスとなります。
良馬場で速いペースが予想され、その条件にマテンロウレオが適していると考えます。前走の低調な成績からの巻き返しに期待したいと思います。