今年で重賞として第7回目の開催となる「サウジアラビアロイヤルカップ」。重賞昇格になってまだ歴は浅いですが、昨年の勝ち馬ドルチェモアは続く朝日杯FSを制し、一昨年3着のスタニングローズはオークスで2着、20年の勝ち馬は皐月賞とダービーで3着のステラヴェローチェ、その前の勝ち馬も後のクラシックで活躍したサリオス、18年はG1・5勝のグランアレグリアなど名馬を数多く輩出しており注目度の高いレースです。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ボンドガール(牡2、手塚貴久厩舎)
東京マイルのデビュー戦を快勝したボンドガール。3番手の好位から追走し、直線は上がり3F33秒0の決め手で抜け出して快勝と強い勝ちっぷりで、勝ちタイムの1分34秒6も稍重の馬場を考えれば優秀です。負かした相手は続々と次走を勝ち上がっており、レースレベルも高かったと言って良いでしょう。今週は良馬場開催が濃厚で、パフォーマンスも上がってくる可能性が高そうです。デビュー戦を見ても折り合いには問題がなく、距離もまだまだ延びて良さそうな気配。まずはここを制してG1を目指したいところです。
シュトラウス(牡2、武井亮厩舎)
東京マイルのデビュー戦を快勝したシュトラウス。序盤は若干行きたがるところを見せながら番手で先行していましたが、早めに上がって先頭に立つとそこからは馬なりのまま後続に9馬身突き放す大楽勝。不良馬場開催で勝ち時計や上がり時計の評価は難しいですが、直線に入ってからの手応えは十分で、良馬場ならさらにパフォーマンスを上げてきそうな走りでした。相手もそこまでレベルは高くありませんでしたので、地力もまだ未知というところはありますが、大型馬ながら重さを感じさせない走りで、最後のラップも持ったままで11秒台を連発していることから、素質が高いのは明白でしょう。
ゴンバデカーブース(牡2、堀宣行厩舎)
東京マイルのデビュー戦を快勝したゴンバデカーブース。好スタートからすんなりと先手を奪うと、そのまま後続を並ばせることなく悠々と逃げ切って快勝。勝ちタイムの1分34秒8、上がり3F34秒7は良馬場開催だったことを考えれば目立って好時計というわけありませんが、2番手からプレッシャーかけられ続けられるという中好ラップで後続を突き放しており、高く評価して良いレース内容でした。馬体もまだ緩い印象を受けた中でこの勝ち方は先を楽しみにさせてくれますし、追い切りでもかなり動いているので、上昇も大いに期待できそうです。