今週は京都競馬場で牝馬三冠ラストを飾る「秋華賞」が開催。三冠達成がかかるリバティアイランドが人気の中心となりそうで、どの馬がこれを阻止できるかにも注目が集まります。
今回注目しているのはルーラーシップ産駒のマスクトディーヴァです。前走のローズステークスでJRAレコードを塗り替え、初のクラシック挑戦権を手に入れました。レコード自体は馬場による影響も大きかったので評価し難い部分もありますが、デビューが3歳の1月と比較的遅かったにも関わらず、わずか4戦のうち3勝を収めたのは優秀。ローズステークスでは7番人気と低評価でしたが、上位人気に推されていたブレイディヴェーグの追撃をしのぐ強い勝ちっぷりでした。
まだ経験が浅いという点で評価を落とすファンもいそうですが、前走の内容を素直に評価するならキャリア関係なく力は上位と捉えて良いでしょう。
リバティアイランドも京都コースは初ですし、馬場も雨の影響が出そうな気配と不安要素もあります。マスクトディーヴァはこれまでの2勝はそれぞれ重、稍重となっており、戦績的にはタフな馬場はこなせそうな気配十分ということで、あちらが馬場で苦戦するならチャンスは生まれてくるはず。また、今回の秋華賞は3年ぶりに京都競馬場内回り2000mで行われ、阪神コースとは異なる条件。人気馬でもペースや展開に翻弄されやすいコースということで、コースや馬場適性の差で能力の差も縮まってくるのではないでしょうか。
マスクトディーヴァ自身も京都は初で、ルーラーシップ産駒も京都が得意という印象は薄いですが、母父ディープインパクト、母母も京都巧者のビハインドザマスクと母系の血統が色濃く出ているなら楽しみです。
騎手の岩田望来は若手のホープであり、重賞7勝の経験がありますが、まだG1は未勝利。有力馬で臨めるここは岩田騎手にとっても悲願を果たせる大きなチャンスと言って良いでしょう。騎手も含めて陣営の本気度は高いはずで、ここは強気の競馬を展開してもらいたいところ。
リバティアイランドの能力の高さは言わずもがなですが、三冠を阻止するなら条件的にはマスクトディーヴァが一番有力であると予想し馬券を構築したいと思います。