東京競馬の日曜メインは「天皇賞・秋」が開催。ロンジンの世界ランキングで1位に輝く4歳馬イクイノックスをはじめ、同期でダービー馬となったドウデュース、春の天皇賞を制したジャスティンパレス、大阪杯を制した5歳馬ジャックドールなど、高い実績を持つ4頭のG1馬が出走。プログノーシスやダノンベルーガなど、その他の競走で活躍した馬も加わり豪華メンバーが集まりました。
ただ、歴史ある秋の天皇賞にして今年は出走頭数がわずか11頭。他の有力馬の陣営が戦わずして諦める選択をした結果とも言えそうですが、少数精鋭ながらハイレベルな一戦が期待できそうです。
そんな少数精鋭の中で今回有力視したいのは、キタサンブラック産駒の4歳馬ガイアフォースです。イクイノックスとドウデュースと同世代ですがデビューが遅かったため、クラシック戦線に遅れて参戦。昨年9月のセントライト記念を制すと、本番の菊花賞では1番人気に推された人気馬でした。
その後は勝ちきれていないものの、今年のマイラーズC・2着、G1の安田記念でも4着、前走のオールカマー・5着と大きくは崩れていません。
東京マイルの安田記念ではソングラインやシュネルマイスターと差のない競馬をしている点は高く評価でき、上がりタイムからもマイル戦より中距離向きという印象。また、跳びが大きいタイプで広い東京コースも合いそうです。
適性距離よりもやや短めの安田記念でソングラインやシュネルマイスターといった一線級と互角にやりあえたことから能力はG1級に高いことは確か。
問題はペースでなるべく速いラップの方が良く、今年はジャックドールとノースブリッジが逃げ馬候補となりそうですが、いずれかが速めの流れを作り、好位からの抜け出しが理想的な展開。
枠は5枠5番と真ん中で、先行できる位置です。マイル寄りの高速ペースで時計が早い決着なら食い込んでくる可能性は十分にあるでしょう。当然そうなれば従来のダービーレコードを超えた同世代のダービー組も来そうですが、伏兵と言えそうな中ではガイアフォースが一番買えそうな1頭だと感じます。
人気的にもそこまで上がってはこなそうな気配があり、ここは狙い目の1頭として抑えておきたいと思います。