東京新聞杯(G3)有力馬情報・ダノンプラチナ

2014年の朝日杯FS(G1)の覇者・ダノンプラチナが東京新聞杯(G3)に出走する。昨年は2歳王者として、クラシックに臨んだが、スプリングステークス(G2)・3着、皐月賞(G1)・11着と悔しい結果に終わった。皐月賞後は、体調が万全ではないということから、ダービー(G1)には向かわずに春シーズンを終えた。

その後、秋になって復帰すると、秋初戦の富士ステークス(G3)を快勝。マイルチャンピオンシップ(G1)には向かわずに、陣営は、香港国際競争の香港マイル(G1)を選択し、結果は7着に終わったが映像を見る限り、もう少しスムーズな競馬をしていれば、掲示板は取れた内容だった。

着順以上に強さを見せた

スタートで少し後手を踏み、道中は後方から。インコースで折り合いをつけながら、直線では、確かな脚色で伸びてきたが、残り100メートル付近で行き場を失ったのが痛かった。ラスト50メートルで、外に持ち出されて再びエンジン全開も時すでに遅しといった形。

着順以上に強かったの典型的なパターンだ。ゴール前、一番、伸びていた馬の1頭だった。前走は決して、悲観する内容ではない。

今回は、その香港マイル以来だが、割引点としては、海外遠征帰りで調整が難しくなるという点。香港は日本から近いため、欧州や米国の遠征帰りよりは楽だが、それでも、ピークに仕上げた調子を一度緩めて再度仕上げ直すため、今週の復帰初戦はこの点がウィークポイント。

最も、実力的には、このクラスのマイル戦では負けていられない立場であり、力の違いであっさりと勝ってもおかしくない馬。東京のマイル戦は、富士ステークスも含めて3戦3勝の得意舞台となる。個人的には、前述のように海外遠征帰り初戦の調整の難しさを嫌い、頭では狙うつもりはないが、こういう時に限ってくるのが競馬というもの。

ダノンプラチナには、そんな細かいこと関係ないという形で勝ってもらい、2016年のマイル戦線をリードする存在になってもらいたいところである。