京都競馬の日曜メインは秋の女王決定戦「エリザベス女王杯」が開催されます。3歳3冠馬のリバディアイランドや古馬最強クラスのスターズオンアースはジャパンカップへの挑戦を予定していますが、2強に続く牝馬チャンピオンを決める一戦ということで、注目度は高くなりそうです。
その中で特に注目すべきは、5歳牝馬のマリアエレーナです。昨年の小倉記念を制して重賞初制覇を果たしてからは勝ち星に恵まれておらず、連覇を狙った今年の小倉記念で4着、前走のオールカマー・4着とG2、G3の2000m前後の重賞で善戦止まりといった具合です。
メンバーの格が一気に上がるここは人気もそれほど上がってこなそうで、伏兵的な立場での参戦が濃厚。また、騎手の三浦騎手が中央競馬G1での勝利がなく、現在116連敗中という状況もあり、特にエリザベス女王杯では外国人騎手の活躍が目立つことから、彼のG1での弱さが不安視されています。
とは言え、今回のメンバーなら上位争いは十分可能と見るファンも少なくないのでは。前述のリバディアイランドやスターズオンアースが不在で、G1を制した馬は昨年のジェラルディーナだけです。
さらに評価したいのが、前走のオールカマー。勝馬のローシャムパークとは僅差の0.2秒差で4着に入り、2着にはタイトルホルダー、3着には先週のアルゼンチン共和国杯を制したゼッフィーロがいるなど、強豪との差がほとんどない競馬を見せました。このレースで負かしたガイヤフォースは天皇賞で5着に入るなど、高い実力を持っています。
オールカマーの結果から、マリアエレーナは牡馬を含むG1クラスの馬と互角の戦いを繰り広げており、特に今年のオールカマーはハイレベルな戦いが繰り広げられたと言えるでしょう。今年の大阪杯でも窮屈なポジションから伸びて5着に善戦しており、牡馬混合G1でも掲示板を確保できるくらいの能力は持ち合わせている馬です。
騎手のG1での不振ぶりや実績からは買い難い1頭と評されそうですが、今回のメンバーと条件なら一発もあると予想し、人馬ともに悲願のG1初制覇に期待したいと思います。