これまで大崩れしたのは朝日杯FSのみの堅実ホース・アサクサゲンキ。前走は痛恨の出遅れにより慣れない差し競馬をすることとなり1番人気の支持に応えることはできなかったが、最後は2着とタイム差なしの5着まで差を詰めた。これまでの2勝は小倉2歳S含めどちらも右回りでのものだが、今回のCBC賞は中京競馬場での開催ということで左回りのレースになるのがネックとなりそうだ。
これまで左回りでは3戦し4着、3着、2着と徐々に着順を上げてきてもいるため、一概に右回り巧者で左回りが苦手とは言えない節もある。重賞でも安定して上位争いを演じているアサクサゲンキなので、前走の失敗を糧にスタートさえ決められれば古馬混合の重賞と言えどもスピード能力は十分に勝負できる水準にある。
最大の強敵として立ちはだかるのはダイメイフジだろう。前走の安土城Sでは叩き台とは言え絶対に取りこぼせないはずのモズアスコットを抑えての優勝となった。その後連戦で安田記念を制したモズアスコットと地力で対等であるとは言い切れないがこちらにとっても今回は試金石となる一戦だ。そしてもう1頭のダイメイ・ダイメイプリンセスにも注意が必要だ。直線競馬を連勝してここに挑んできており、昨年の夏競馬でも連勝しているように「夏は牝馬」を絵に描いたような活躍ぶりを見せている。
素質ある3歳馬アサクサゲンキがこれらの強豪古馬陣を相手にどう戦うか、結果は7月1日に出る。