今週の東京新聞杯(G3)で人気を集めそうなのが、ダッシングブレイズ。注目を集めているため改めて戦績を見てみたが、現在3連勝中。それも全てマイル戦であるから、今回、人気を集めそうなのも納得だろう。脂の乗っているいい時期であると感じた。

この馬の場合は、昨年のダービートライアル・プリンシパルステークスで12着に惨敗した後に、秋まで休養させたことが完全に良い方向にでていると感じる。秋初戦の、1000万特別・甲東特別で勝ち上がるとその後も、準OP紅葉特別、OPリゲルステークスと快勝。

特に圧巻だったのが、昨年の東京で行われた、準オープンの紅葉特別である。このレース、ダッシングブレイズのスタートは他の馬と比べるとやや出負け気味だった。そこから、中団のインコースで脚を溜めると、直線残り200メートルから良質な切れ味を発揮して、前を行く馬を差し切ってしまった。

この馬の長所は、やはり、その切れ味。前述の紅葉特別でも、ラスト3F・33.2、続くリゲルステークスでも、33.1の豪脚を使っている。見ていて気持ちがいいという表現がピッタリだ。

そんなダッシングブレイズにとって今回は初の重賞である。相手も骨っぽいメンバーが揃ったため、間違いなく前走までのような簡単なレースにはならないだろう。ただし、ダッシングブレイズも馬が充実期に入る4歳という年齢である。

個人的には、同じく後方からの切れ味を武器にマイルG1を2勝したハットトリックのような馬になる素質を秘めていると感じるが、さて、この、妄想がどうでるか？今週の東京新聞杯も楽しみである。