デビュー前、例の馬名騒動でお騒がせしたダッシングブレイズ。しかし、話題先行ということはなく、稽古の動きや血統面の良さからデビュー戦では、しっかりと1番人気に応えて快勝しました。続くこうやまき賞(中京芝1600)は取りこぼす形での2着。3戦目には1勝馬ながら、重賞のシンザン記念(京都芝1600)へと駒を進め、1番人気の支持を集めます。レースでもよく伸びはしましたが、タイム差なしの4着と敗退。しかし負けたとはいえ、やはり素質の高さは相当、その後の飛躍は間違いないだろうと思われたのですが、その後は意外なほどに足踏みが続きます。
再び、光が刺し始めたのは復帰戦となった甲東特別(阪神芝1600)。プラス16キロでも太め感なく、すべてが成長分といった体つき。レースでも並み居る古馬勢を、軽く仕掛けた程度で一蹴したのです。次走の紅葉S(東京芝1600)も同様のレース運びで快勝、そしてこの馬のポテンシャルの高さを示した一戦が、前走のリゲルS(阪神芝1600)。スローペースの流れを、上がり33.1の驚異的な末脚で外からひと飲みしてしまったのです。この時点で重賞はいつ勝ってもおかしくないレベルまで到達したと断言してもいいでしょう。
今回、人気を分け合うであろうダノンプラチナ。おそらく単勝一番人気はダノンだと思いますが、ダッシングブレイズもマイラーとしての資質なら互角以上。全5勝を挙げる1600なら逆転も十分にありうると見ます。