2024年の中央競馬がいよいよ開幕です。京都競馬最初の重賞を飾るのはハンデのマイルG3「京都金杯」です。京都競馬場の改装に伴い、過去3年の中京競馬はフルゲートで16頭。今年から京都に戻り、フルゲート18頭立てとなり、例年以上に難解なレースとなりそうです。
過去5年のうち昨年を除く4年は必ず二桁人気の馬が馬券に絡んでいる波乱含みの一戦です。今年もどの馬が勝ってもおかしくないメンバー構成となりましたが、そんな中で注目したいのはロードカナロア産駒の6歳牡馬、タイムトゥヘブンです。
4歳時にダービー卿を制し、G2でも2着が1回、3着が2回という実績馬です。しかし、最近は長期スランプに陥り、10戦連続で馬券圏内に絡んでいません。しかし、前走のリステッド好走のキャピタルステークスでは、少頭数のスローペースを最後方から追い込み、上り最速の末脚を見せて5着に善戦。前はやや詰まり気味で、スムーズなら上位争いに加わっていた可能性が高そうだ。
後方から上がり32秒6の脚を使って長く伸びており、復調気配を見せてきました。京都のマイルは最後の直線が約404mと長く、坂も無く平坦で差しがよく決まるコース形態だ。京都コースは合いそうで、開幕週で前残りとなる可能性も十分ある。
復調気配の兆しを見せたこのタイミングで幸英明騎手へ乗り代わる点も面白く、好騎乗が見られなくなったこれまでの大野騎手からの乗り替わりが、完全復活への起爆剤となってくれるのではないかと期待したくなる。
母のキストゥヘヴンも桜花賞を制覇したあとに不振に陥り、長期スランプからの脱出を果たた経験がある。タイムトゥヘブンがその母の子であるならば、同じようにスランプを脱出し、復活Vを果たしてくれるのではないだろうか。
何れにせよ、今回の条件なら無視はできない1頭と言えそうだ。