【東海ステークス2024予想】スマッシングハーツ✕武豊騎手、ワンパンチ利く

今週の日曜日、京都競馬場ではフェブラリーステークスのステップレースである「東海ステークス」が開催。勝馬にはフェブラリーステークスの優先出走権が与えられるため、賞金不足が高い馬が本気度を持って臨んでくる一戦でもある。

今年もダート中距離路線を賑わすハイレベルな馬達が揃いましたが、中でも注目したいのはヘニーヒューズ産駒の8歳牡馬、スマッシングハーツだ。

2018年に中央競馬でデビューしたもののなかなか勝ちきれず、翌年には地方競馬に移り、その後再び中央競馬に戻ってきた。ここ2年ほどは中央ダートの重賞やオープンでその名を頻繁に見るようになった。2022年のオープンで1着を挟んで以降、9戦して馬券圏内に入ることができていないが、過去8戦においては常に上位に位置するなど、あと一歩の成績が続いている。

相手が強くても良い末脚は安定して使えており、最後は良いところまで伸びてくる。これまで鮫島騎手や津村騎手が手綱を握ってきたが、今回は久々に武豊騎手との三度目のコンビで参戦。京都では買いたくなる騎手であり、この乗り替わりには期待したい。

また、先行から差してくるスマッシングハーツにとって、今回の1800mの距離は前回の2レースよりも長くなるため、追い上げの際にもう一歩の伸びが期待できそうだ。京都で下り坂からの競馬も合いそうで、例年の中京ではなく京都で開催される点は好都合。

武豊騎手とのコンビでは、過去2回のレースで5着や8着といった結果を残しているが、いずれも好差し脚が目立ち、今回の距離延長の条件なら届いてくるのではないだろうか。実際、馬も1800mでは一昨年のチャンピオンズカップで7着、昨年の東海ステークスで5着とG1・G2戦線でも善戦しており、距離は合う。あたりの柔らかい武豊騎手なら道中の折り合いについても不安感は少なく、最後の末脚を活かす競馬を展開してくれるのではないだろうか。

今回は人気もそこまで付かなそうな気配があり、馬券妙味も十分。今回の条件なら激走の可能性は十分と見て、有力視したい。