1戦1勝の素質馬が重賞での賞金加算に挑む!
ロワアブソリューは父・ゼンノロブロイ、母・スーヴェニアギフト、母父・Alleged Giftという血統。父のゼンノロブロイは、現役時代に、天皇賞(秋)やジャパンカップなどG1を3勝した馬であり、母のスーヴェニアギフトは、アメリカでのG1・2着、G3勝利などがある馬。
母の産駒には、函館スプリントステークス(G3)・2着などスプリント路線で活躍した、シュプリームギフト、オーシャンステークス(G3)・3着などがある、べステゲシェンクなどがおり、ロワアブソリューはそれらの下になるが、興味深いのは、デビュー戦を1800メートルで快勝してきたことである。
兄弟がスプリント~マイル戦線で活躍していることから、この距離はさすがに長いのではないかという見方もあったが、レースでは、無難な逃げ切り勝ちを収めた。最も、2歳~3歳限定のレースの場合には、適正距離から多少ズレていても、絶対能力の差でこなしてしまうことが多いのも競馬の特徴である。
高いレベルの能力
デビュー戦で2馬身半の差をつけた2着馬のミッキーロケットは、その後の未勝利戦を楽勝。続く、500万特別でも2着に入るなど、一定の能力の高さを示しており、決して低レベルの新馬を勝ち上がってきたのではないことがわかる内容となっている。
ただ、競馬自体は、まだまだ、粗削りというか更なる成長が期待できる馬。初戦は、鞍上のミルコ・デムーロ騎手が、恐らくハナには立ちたくなかったのだろうが、スピードの違いと、折り合いの面で若干の不安を見せたため、しょうがなく先頭へという形に見えた。
今回は、クラシック登竜門とも呼ばれる、きさらぎ賞が2戦目となるため、正直強く推せないローテーションではある。
競馬を教え込ませながら、上位陣にどれだけ迫れるかに注目してみたい。未知の能力は非常に魅力的に感じる馬だ。