今週の日曜日、京都競馬場ではスプリントG1の前哨戦となるシルクロードステークスが行われます。昨年の勝馬ナムラクレアが高松宮記念で2着となり、2着馬のファストフォースが高松宮記念を制覇し、ワンツーを達成するなど、シルクロードステークスはこれまでにも短距離G1戦線で人気になる馬が多く好走してきたレースです。
今回注目したいのはハービンジャー産駒の5歳牡馬サンライズロナウドです。前走で3勝クラスの新春ステークスを制し、オープン入りしたばかりの馬であり、キャリア16戦目にして初の重賞挑戦となります。
サンライズロナウドは昨年の夏頃以降はキャンターとプール調整のみとなっているという特異な事情がありますが、これは追い切る際に動かなかったり止まったりするためだとされています。しかし、夏頃の大逃げで2勝し、その後も好走や大敗を経て前走でしっかり勝利してオープン入りしていることから、調教についてはあまり注視しなくても良さそうです。
サンライズロナウドはデビューから7戦ダート戦を走り1勝、その後芝中距離戦を6戦して2勝、さらに最近は1400m戦で1勝しており、今回は初の1200m戦となります。単純なスピード勝負では少々分が悪そうな気もしますが、先週の雨の影響で今は時計もかかっており、今週も雪などの天候を考えればタフな馬場となっている可能性は大。
前走の新春ステークスも良馬場ながら砂埃の舞う時計の掛かる馬場でしたが、1頭だけ違う脚色で差し切る強い内容。この競馬ができるならタフ馬場でも力は出し切ってくれそうで、高速スピード決着という展開にならないならこの馬でも十分勝負になるでしょう。
また、昨年夏から横山典弘騎手が主戦騎手として手綱を握っていますが、馬の気を優先する騎乗が功を奏して序盤から行く競馬を馬が覚えてきている点も好材料。そこへきて満を持しての距離短縮なら十分に期待して良いと感じます。
距離を詰めても追走で苦労する事なく脚をためれるようになった今なら、初の重賞戦でも即通用してくれるのではないでしょうか。